

今頃、先生楽になったよって上から笑ってると思います。本当に頑張ったね。一生忘れません。
コロナ以降、驚くほど多く乳癌の患者さんが来院されてます。
今やガンは不治の病では無くなる程、「大腸がんでした」「乳癌でした」と過去形で語られる方も多いです。
が、先日、乳癌でひとりの患者さんを亡くしました。悲しく残念でなりません。
2年前の11月17日に「先生、乳癌みたいで。。」と来院。ステージ2でしたが、トリプルネガティヴ。
抗がん剤をスタートし、手術は翌年の6月末(部分切除)。ここから癌を叩きまくる放射線治療と抗がん剤治療が始まりました。
今年の8月末まで色々あるものの、遠方から元気に来てくださってました。が、カリウムの爆下がりで9月に入院。
そこから、ほぼ毎日メールのやり取りをしました。痛みや不安との壮絶な闘いです。
先週11月2日にお見舞いに行ってゼリーを持っていくと、美味しい!と満面の笑顔で。忘れられません。
しばらく色んな話をしましたが、食事もとれてて、そして、かなりひどい状況なのに、彼女の顔が神々しく威風堂々の顔なんです。
驚く程ガンに負けてない顔でした。心から感動しました。
帰りの車の中で、ある漫画家が癌で闘病中漫画を描いてそれが夜ドラで放送されてる事をしって、
彼女も漫画家なので、ノートとペンを送って描いてみてはと提案しました。
1日メールが来なかったので、かなり心配しましたが、届きました!嬉しい!ありがとうございます!と元気なメールに一安心したのも束の間。
それから2日後に逝かれました。
彼女の癌と闘った生命力、精神力は
癌には絶対負けてなかった事をここに書き残しておきたいです。