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実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

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院長のブログ 実千代院長の最新ブログ

2007年2月20日(火)

Vol.8「脾胃こそ健康の宝」その3

(脾胃を守るための10項目)

・腹八部実行。
・油物、塩分は意識して少なくする。
・夜9時以降の食事は完全和食で。
・よく咀嚼して食べる。
・激辛料理は避ける。
・よく歩く。(1日45分以上)
・運動できない人は朝ラジオ体操かエスカレーターなど使わず 意識して階段を使う。
・友人に話すなどストレスを溜め込めない。(ため息注意)
・寝不足にならないよう生活を見直す。
・梅製品を取るようにする。(梅肉エキスや梅ジュースなど)
・タバコはひかえる。

脾胃の弱い人は10項目の半分以上は出来ていないと思います。
ストレスがたまると胃に熱がこもり過食に過食が重なりますが普段からこれらを意識するのとしないのとでは、数年後に大きな差が出てきます。
日本人は農耕民族ですので本来腸も長く菜食こそが身体にあった食事なのです。
食生活に教養をもって共々に脾胃を守っていきましょう。

(舌をみて脾胃の負担を確認しよう)

案外身近で健康の基準となる身体の反応は見落とされています。その一つが舌です。
脾胃に負担がかかっていることを自分で確認するために自分の舌を見る習慣をつけましょう。

簡単に言えば、正常な舌は下記のとおりです。
・舌を出したとき、まっすぐで曲がっていないこと。
・出したとき細かく震えてたりせず、静止できること。
・舌全体にうっすらと白い苔(こけ)がついていること。
・適度に潤っていること。
・舌の質の色が白過ぎず、赤過ぎず、紫色っぽくもなく、淡い赤である。
細かく言えばいろいろありますが、大体でいいです。チェックしてみてください。

次に脾胃を痛めている人の舌です。
・苔が分厚く削ってもはえてくる。
・苔で覆われすぎていて舌の質の色が見えない。
・舌の苔が地図のように所々はげている。
・舌の中央が周りと比べて特に赤みがきつくはげている。
・舌がとても赤く乾燥している。
などなど、一項目でもあれば、要注意です。舌は様々に変化しますが、内臓の状態を見るための目安となります。
脾胃の異常は苔の厚さと、舌の中央あたりの異変にあらわれます。苔が厚い人は特に食べすぎは厳禁です。

2007年2月3日(土)

Vol.7「脾胃こそ健康の宝」その2

ここで「脾」と「胃」に分けてその病理を見ていきましょう。
はじめに「胃」についてです。「はい」の数をチェックして下さい。

・胃の辺りがよく痛む。
・食べるともたれる時がある。
・よく胸焼けする。
・ゲップがよく出る。
・しゃっくりがよく出る。
・過食すると吐き気がする時がある。
・食べるともたれる時がある。
・背中で胃の後ろ辺りが痛むときがある。
・便秘するほう。
・口臭がある。
・ガスがよく出る。
・普段から大食してしまう。
・食べるとよくお腹が張る。

はいの数が5つ以上ある人は胃にかなり負担がかかっています。
胃は食べたものを受け取り消化させ小腸に送り込みます。
また、胃の「気」の動きは食べたものを下に降ろす「下降」が主となります。これらに異常が出れば食べたものが下に降りず逆に上がってしまいゲップ、しゃっくり、嘔吐などが生じるのです。

次に「脾」について見てみましょう。同じく「はい」の数を数えて下さい。

・下痢し易い(軟便傾向)
・食欲がない時がある。
・食後に眠たくなる(昼以外でも)
・胃下垂(子宮脱、脱肛なども)になった事がある。
・むくみ易い。(特に足)
・雨天時、梅雨に調子が悪い。(身体が重いなど)
・立ちくらみする事がある。
・眼の下にくまがよくできる。
・顔にしみが多い。
・上瞼が落ちてくるような感じがする。
・すぐ横になりたがる。
・不正出血したときがある。

5つ以上「はい」があった人は脾の臓が弱っていると思ってください。
脾は食物の消化を更に進め消化された栄養物質の吸収と運化(栄養を全身に運ぶ)の役割を担います。
また、脾の「気」の運動は胃とは逆で「昇」が主で、上に持ち上げます。ですから、その作用が弱ると持ち上げることができず内臓下垂、眼瞼下垂などが生じるのです。
また、脾は血液を作る大元ですので脾が弱ると貧血状態になり易く立ちくらみなどが生じます。
脾は形は「脾臓」や「すい臓」、機能は「すい臓」と「小腸」など様々な説がありますが、明確には述べられていません。
しかし形はなくてもその機能は重要な役割を担っています。
まさに「脾」と「胃」は健康を保つ上で中心となるのです。
次回は脾胃を守る方法を考えていきましょう。

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