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実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

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院長のブログ 実千代院長の最新ブログ

2009年1月21日(水)

Vol.35納得の医療へチェンジ!

(患者さんの訴え)
先日、非常に東洋医学に詳しい患者さんが来院された。
少し説明を加えながら治療をしていると、すんなり私の言葉を受け入れ、納得されていた。
次の治療時に、「東洋医学の勉強された事ありますか?」とお聞きすると、
「思いっきり勉強しました。」との返答だった。
身体の調子が悪いことを医者に訴えても、なかなか分かってもらえず、最後には心療内科に行くよう勧められ、何回も病院を変えたらしい。
東洋医学に出会い、今まで取り合ってもらえなかった様ざまな症状の原因に心から納得し、こんなすごい医療が広まらないなんておかしい、みんなが東洋医学の事を当たり前に語る時代が来てほしい。と強く言われていた。
本当にうれしく感じた。まったく同感だ。

縁ある患者さんの症状を改善させ、身をもって納得していただき、なぜこのような症状がでたのか、なぜ良くなったのかを東洋医学の立場から出来る限り説明する。
この地道な繰り返しの中で、今後、東洋医学が単なるブームではなく、必ず見直さざるを得なくなる時代が来ると確信している。

(医者の変化)
実際、昨年秋に行われた、第46回日本癌学会総会で開催されたワークショップで、東洋医学の有効性が多数発表されたとの事。
ジャーナリストの油井氏は、「がん治療の最前線で、漢方薬等の東洋医学を扱う医師は、これまで少数だった。それだけに今回、がん治療の専門家が一堂に会する学会で東洋医学が大きくテーマに上げられたことは、画期的といえる。」と語っている。
また、一般向けの癌に関する本の中にも(4000冊以上もあった)、外科医をはじめ医者の中に、癌の3代治療「手術」「抗がん剤」「放射線」に対して、その使用方法などに疑問を投げかける医者が多くいたことには驚いた。

(治療の主流を東洋医学に)
しかしながら、上記の日本癌学会総会での内容は、まだまだ3大治療が主流でその副作用に関する発表のようだった。
例えば、がん患者さんの共通した全身倦怠、食欲不振、便通異常、身体痛、不安、不眠などを鍼や漢方薬で改善させた例、抗がん剤の副作用に伴う神経障害の緩和、血小板の減少を輸血でなく漢方薬で改善させた例、その他、化学療法での手足のしびれ、胃がん術後の嘔吐や、下痢、腸管癒着、頭頸部がん放射線後の口腔乾燥、などだ。

いずれにしても、3代治療後の副作用の緩和に留まっている。
このようなことを言うと、東洋医学でガンが治せるなんてありえない、との声が聞こえてきそうだが、私の鍼灸の師のように、鍼で癌自体を小さくしてしまう事実を知れば、納得せざるを得ないと思う。
また現実にガンは「生活習慣病」に位置づけられているのだ。
切ること、抗がん剤や放射線で叩く事ばかりに躍起になって、本当の改善があるのだろうか?と疑問になる。
免疫学の世界的権威、安保先生などは、はっきりと「ガンになっても放射線、抗がん剤は使用するな」と明言している。出来る限りなどとは言われていない。

(病名治療に前進なし)
ともかく医者が、東洋医学に注目することは嬉しいことだが、反面危惧も感じる。
この総会後、若い外科医の感想は、「大建中湯がイレウスだけでなく、抗がん剤の副作用の下痢の防止にも役立つ等興味深かった。」また、十全大補湯は好中球の減少を抑える・・・などなど語られている。
これらの発言からは、西洋医学の薬の使い方と同じように漢方薬や鍼を使用してしまう可能性が明らかに見られる。
頭痛には○○薬、不眠には○○薬といったように・・・病名治療だ。
ひとりひとりの症状はひとりひとりその原因が違うはず。
体質の違い、取り巻く環境の違い、年齢、ストレスの度合い、性格の違いに至るまで。
その違いを出来る限り明らかにし、自然の法則である東洋医学の智慧に基づいた治療を探求していかない限り、単純な病名治療に終わり、結局原因を見つけることなく完治を難しくしてしまう。本当の意味での前進とは言えないのではないか?

(古人の智恵に学ぶ)
いかに病人を減らしていくのか、いかに健康を維持していくのか、病気にならないようにするのか、
それは極論するところ、国民が東洋医学の智恵を常識とし、医者がひとりひとりの生体を大切にしながら東洋医学の智恵に学び、そして、私も含め、東洋医学に携わるものが、技術、人間ともに向上していくことこそ、最高の近道なのではないかと感じる。
東洋医学7:西洋医学3の時代を、庶民のために、夢を現実に変えていきたい。
何十年、何百年かかっても諦めたくない。
今日誕生した、歴史に残る初の黒人大統領バラク・オバマ氏のチェンジ!の精神の如く。

2009年1月14日(水)

Vol.34尊敬すべき人生の達人

(93歳のKさん)
今日、93歳の患者さんのお誕生日にお花を抱え往診に出向いた。
「一生死にたくない。働きたい。」が口癖の、すこぶるお元気な大正5年1月13日生まれのご婦人だ。
お若い頃、看護師さんをされ、ご結婚後は80歳まで和裁で生計を立てられていた。
極上と極貧を味わったという。
80歳のとき、突然倒れ、脳に腫瘍が見つかった。
私の顔も名前も分からず、言葉もはっきりしなかったのが、数週間のうちに言葉も元に戻り、腫瘍も消えていた。
お顔は真っ白で肌理が本当に細かく、もち肌の秋田美人。
関西在住が長いにも関わらず、秋田弁で豪快に話し、笑うその顔は、手を合わせたくなる程美しい。

(100歳のSさん)
最高年齢の患者さんは、明治42年3月15日生まれ、間もなく100歳になられる。
元々はリュウマチで来院されていた。昨年は、玄関で転倒したものの骨折もなく、往診に通って驚くほど早く完治された。
今でも、家族全員の朝のお味噌汁を具を変え品を変え作られているとの事。
暗記力も抜群で、今日何日でしたっけ?と普通に聞くと○日ですよ。と即答される。
人の名前もスラスラ出てくることには驚きだ。
お元気の秘訣は何ですか?とお聞きすると
「くよくよしないこと!」との簡単明瞭な返答。
とにかくお二人とも明るいの何の。
厳しい冬を経験されたからこその明るさは、輝いて眩しいほどだ。

(挑戦の意欲)
某新聞によれば、1963年には100歳(百寿者)の人は153人だったのが、現在は、3万6千人いるとの事。
増加率は世界ダントツトップらしい。そして、約40年後の2050年には、百寿者はなんと70万人になる推定だ。現在60歳の人たちすごい。
最近の年配者はとにかくおしゃれで本当にお元気だ。
80歳を過ぎないとおばあさん、おじいさん、なんて呼びかたは似合わない。
元気で長生きの方は、精神力が違う。やる気が満々なのだ。
岩手県の102歳の方は、99歳からマスターズ陸上大会に参加し、昨年100歳以上の砲丸投げで5メートル11の世界新記録を出したとの事。
元気な人の共通点は、「挑戦の意欲」が、若い人の様に、またはそれ以上にあるかもしれない。
では、東洋医学的に若さの必須ポイント「挑戦の意欲」はどこから来るのか考えてみたい。

(先天の気=腎の気)
東洋医学的に長生きの秘訣を探れば、元気で長生きしている人はまず、「腎の臓」がしっかりしている。
腎の臓は、元々持って生まれたものとして「先天の元気」とも呼ばれている。

「腎の臓」とは、腎臓を含む腎の機能を指す。
それは、生命力の根源であり、骨や髪の毛と腎の機能は関係し、耳と腰または、生殖器とも関わりが深いと言われている。
したがって、腎が弱いと骨がもろく髪も艶なく、白髪になり易く、耳鳴りや腰痛、または尿もれなど尿に関する様々な疾患や不妊症などにも見舞われる。
簡単に言えば、老化現象のことだ。
精神面でも、腎の気がしっかりしている人は、忍耐強く、根気強い。

年齢を重ねる毎に誰しもこの「腎の気」は衰える。
しかし、長寿の人は、この腎の気が先天的にしっかりしている人が多く、また、やたらと腎の気を消耗するようなことはしていない。
腎の気は、房事過多(セックス過剰)や、寝不足、塩分の取りすぎ、冷飲食の摂取過多、恐怖や驚きの出来事、常に多忙などでも消耗してしまう。

(後天の気=脾(ひ)の気)
この腎の気を補うのが「脾の臓」の機能だ。
脾の臓とは簡単に言えば、胃と兄弟関係で、胃袋に入った飲食物を、腐熟(消化)させて全身にその栄養をめぐらせる働きがある。また、脾の気は上に持ち上げる作用があるため、ここが弱ると胃下垂や内臓下垂、子宮脱、目眩(めまい)などが出現する。
さらに、味覚、口、唇、手足、肌と関係が深く、血液を生成したり、余分に出たりしないように止血するという作用も担っている。
したがって、脾の気が弱ると、食べても食べてもやせるかまたは、あまり食べてないのに太る。また、味覚障害、口内炎、舌や唇が荒れる、不正出血、貧血にもなりやすい。

精神面では、脾の臓は「智慧袋の臓」として考えられているので、脾の臓がしっかりしてる人は、頭の回転が非常に速い。
反対に悪くなると、頭がぼーっとしたり、うつ病、自閉症、非行、短気にもなりやすい。

脾の臓は実は身体の中心、要の臓なので、元気で長生きの人は胃を含むこの脾の臓が非常にしっかりしている。

下記の4つを守ることが、「脾の臓」を守ることになり、いつまでも元気、長寿でいれることは間違いない。
1、暴飲暴食しない。
2、よく歩くこと。(1日1万歩以上)
3、甘いもの、もち類をたべすぎない。
4、くよくよ考えない。

この簡単そうな4つのことが、実際は本当に難しい。と思いませんか?

2009年1月2日(金)

Vol.33健康の世紀へ

(お正月の一風景)
私の親族は鍼灸一族だ。今年も我が家に集い、亡き母と兄の写真をバックに鍼灸の話で大盛り上がり。ベテラン鍼灸師の父と長兄は鍼灸の流派は違う。しかし、お酒が入るほど白熱はするものの激論とは程遠く、お互いが感じる鍼灸の話を熱っぽく語り、教えあっている。そんな二人の姿は本当に神々しく輝いていた。酔っ払いながらも・・・
とにかくも、70代の父と40代の兄、鍼灸を愛する心は全く同格だ。

(鍼の効果)
昨年も沢山の患者さんに来ていただき、数え切れないほどの患者さんと一緒に喜び合った。
心臓疾患でいつも不安を抱えていたIさん、脇腹痛で仕事もままならなかったUさん、筋萎縮性側索硬化症のWさん、逆流性食道炎で長年食べられなかったRさん、何年も腹痛で救急車騒ぎになっていたMさん、線維筋痛症で何十年も苦しんでいたKさん、パニックで電車に乗れなかったYさん、2年間、発熱で毎月会社を休んでいたMさん、何年も頭痛で苦しんだUさん、不登校だったO君、今まで毎年5年連続、脳梗塞で入院していたYさん、背中の激痛で勉強できなかった受験生のN君、肩甲骨骨折で激痛だったKさん、腰痛に苦しめられてきたTさん、などなど鍼灸の効果に驚いた証明者は枚挙に暇がない。

(心持ちの大事)
鍼灸の聖書ともいうべき古典「素問」の「上古天真論」の中に、“恬淡(てんたん)にして虚無(きょむ)なれば眞気(しんき)これに従う。精神内に守らば病いずくんぞ従い来たらん“との老子の言葉がある。
鍼灸の師は常々、この言葉を引かれ「恬淡虚無というところが非常に重要で、心がさっぱりしてわだかまりがない、こだわりが無いことをさす」「このような状態の人は、眞気が非常に旺盛となり、生命力が高まる」といわれている。
そして、師は私たちに「このような心で鍼をすれば必ず治る。鍼を持ったとき、年数ではなく、邪念無く、常に本来の自分を迷うことなく見つめ出てくるようにする事」といわれた。これを「心持の大事」とも表現されている。
東洋哲学ならではの深い深い意味がある。限りなく鍼を信じ、人間を信じ抜かれた言葉だと感動して受け止めた。

(感謝すべき人)
患者さんのおかげで、鍼灸の素晴らしさを知ることが出来る。
鍼灸の師のおかげで、今鍼を持てる自分がいる。
人生の師のおかげで、真剣に自分の内面を磨いていこうと思える。

感謝しても仕切れないこの思い。この恩に報いるために、
そして、病に苦しみ悩む人たちこそが「健康の世紀」の先駆者となるために、
「地道な精進と徹して一人を大切に」を今年も全身全霊で実践していきたい。

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