(カナダの気候)
長いお盆休みを頂き、初めての海外旅行という73才の父を連れてカナダに行って来た。
実は象のように腫れ上がった私の左足は、豚足(トンソク)程のサイズになったものの、まだ完全には治らないまま強行の旅に出た。
それも、カナディアンロッキーの方を目指して。
足の状態から「湿熱」である事は間違いないので、熱になるアルコールは一切断ち、油物も控え、湿にならないよう食べ過ぎず、半分量の食事に気をつけて出発した。
さて、8月のカナダは18℃~23℃で本当に涼しく、澄み切った空気だった。
みると私の豚足はみるみる小さくなり、赤みも無くなり、閉まらなかった靴のファスナーも閉まり、驚くほどの回復ぶりだった。
湿熱とは真反対の乾燥した涼しい気候に反応したのだろう。
乗馬はできる、1億年前の氷河の上で遊べる、トレッキングも出来るなどなど足の状態はすっかり良くなってしまった。
湿熱の患者さんの顔が次々に浮かんできた。連れて来てあげたいと思わずにはいられなかった。
カナダでの食事は当然ながら洋食。肉や油物がほとんどだったが気候のおかげで何を食べても胃(Stomach)はすっきりもたれなかった。
日本、とりわけ関西のこの夏の湿気と暑さ(熱)。これだけで胃の状態は悪く身体は重くなる。そこへ、過食の運動不足ともなれば病気しないことなどありえない話だ。
患者さんの中にもハワイやスペイン、グアムなどに住んでいた方も多く、問診をとると乾燥した涼しい地域にいる時はアトピー、リュウマチ、頑固な湿疹などすっかり治ってしまうんです。と一同に言われる。
気候と体調がどれほど関わりが深いか身をもって体験した。
(湿熱度チェック)
では、自分の湿熱度チェックをしてみよう。
1、朝、目やにがよく出る。
2、汗がベトベトしている。
3、便が粘っている上、臭いがきつい。
4、耳垢がいつも湿っている。
5、尿に泡がたつ。
6、虫に刺された後や傷の後が膿みやすい。
7、体臭がある。(足の臭いも含む)
8、痰が出る。
9、フケがひどい。
10、水虫がある。
11、毎日髪の毛を洗わないとべたつく。
12、蓄膿がある。
13、子宮筋腫がある。
実はこの場合、1つでも当てはまっている人は湿熱体質といっていいから恐い。
甘い物、もち(おかきも餅米)、油物、アルコール(特に日本酒)などは控えるようにしたい。湿熱の元になってしまうからだ。
「湿熱」はしつこい湿に悩まされ、また湿はすぐ熱と手を結ぶので本当にやっかいだ。
湿熱こそ最も難病にかかり易い体質といっても過言ではない。