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実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

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院長のブログ 実千代院長の最新ブログ

2013年9月25日(水)

124.気が動きにくい?

気が動きにくい方。。。当然、おられます。病が頑固か、気の停滞を起こす要因があるか、養生を守っていないか、術者任せか、せっかちか、こちらの技術が乏しいか、間違っているか…また、大きく変化するには、それなりの時間を要する為か…まだまだ有りますが。。。

その理由を考えます。理由無くして、気が動かない事はあり得ないのです。

明確な理由が分からない場合、一番大事な事は、体表観察です。

ツボの状態には、ウソがありません。いくら、患者さんが迷っても、こちらが悩んでも、心動かさず、素直に体表を観察してツボや脈に尋ねてみること。これが師匠の教えです。

その上で、虚(何らかの弱り)が中心であれば、ある程度補われる迄、症状緩和は遅く、

実(何らかの過剰の邪)が中心ならば、気の動きは速く、症状緩和も速いのです。

さて、ある疾患、脾腎の虚が今は中心、ここをしっかり補いながら、疾患のストレスと性格を鑑み、ほんの少し実を叩く…そんな治療に切り替えます。

全ての臨床は、決めてこそ、結果は現前と出ると信じます。たとえ、気が動かない理由が複雑であったとしても、優柔不断では何事も進みません。

この真剣勝負こそ、日々、勉強になるのです。こうして、私、段々、男らしくなっています…

2013年9月23日(月)

123.不思議なお手紙

先日、昔々お世話になった方からお手紙が届きました。お手紙を頂戴したのは初めてです。

この方は、私の後輩のお父さんで、人柄の良さ、慕われ度合いは半端ない人格者です。

受け取った、そのお手紙の字体…いつもと違います。

早速、全ての予定を変更し、お会いしに飛んで行きました。10年以上ぶりでしょうか。

大病をされ、死の淵から生還されたばかりでした。それも、今回だけでなく、何度も死を乗り越えておられました。

なのに、話される勢いのある声、記憶力、お顔の色つや…驚きました。何時間話されたでしょう。それはそれは楽しそうに。

人生途上、何が起こるか分かりません。だから、鍛えられもし、楽しくもあるのですが、

何があっても、一貫してる人は、最終的には、本当に天が祝福し守るんだと、改めて目の覚める思いがしました。

私の心に、何か大切なものを教えて下さるために届いたようなお手紙…

この出会い、不思議な再会、どう感謝していいか分かりません。どうかどうかお元気で。

2013年9月21日(土)

122.突然やってくる決断

先日も、ある患者さんの「迷い」をお聞きしました。かなり深刻な内容です。

色んな方の意見を聞くほどに、余計に迷ってしまうパターンでした。

私も、色々迷ったりしますが…と言うと、え?先生も迷うんですか?と驚きの声。。。

そんなに決断力があるように見えるのでしょうか。それは、錯覚です。

迷いますよ。でも、ある程度迷って、結論が出ない場合は、ほっておきます。すると、突然、決断する時がやってくるんです。とお答えしました。

迷っているうちは、無理に決めようとしない事も大切です。

数日前、本当に、突然、決断した事がありました。仕事の件ですが。

この決断してからの速さ、我ながら驚きます。それも、今まで考えていた事の執着も無く、具体的な構想も無く、決断だけが走って行きます。

慎重な方からすれば、危なっかしいと思われるでしょうが、ピタッとハマるか、ハマらないかが、私にとっては重要なのです。ハマった…時です。

小さな事も、大きな事も、失敗も、成功も、自分が決めた事の連続が今の自分です。

限りなく楽観的に進みましょう。

2013年9月19日(木)

121.「お利口だね~」作戦?

二年ぶりに来院された患者さん…妊娠八ヶ月でした。

二子目のお子さんですが、成長しておらず、数日後の検査でも同じなら入院…ということでした。

赤ちゃん動いてる?と聞くと、それが、動いてないんです。少しトンってするくらいで…と言われます。

脈、舌、ツボ、色々体表観察して、お腹を触りながら、「お利口さんだね~大きくなるんだよ」と声をかけました。

しばらく手を当ててると、あれ、動いてます。「この子、動いてるよ」「本当、このグニュグニュした動き、一回も無かったのに。。」と驚かれてます。

それにしても、手を当てただけで…こんなに反応してくれる赤ちゃん。

その後、金の古代鍼を数秒かざして、そのまま休んでもらいました。その間、ずっと動いていたらしく、その上、八ヶ月にしては確かに小さく、ダランとしていたお腹も、締まった感じになりました。

赤ちゃんは、ちゃんとこっちの話、全部聞いてるから、「お利口だね~」って毎日、撫でてあげてねと、お伝えしました。心配ばかりされて余裕が無かったのでしょう。

もう少し早く来て欲しかったですが、入院しても、きっと元気に産まれてくると、信じます。

この子、生命力がとっても強いですから、大丈夫ですよ。

2013年9月17日(火)

120.みなぎる生命力で

よく師匠が、私達に、「何故、鍼がこんなに効くか分かるか。
鍼も確かにすごい、でも、術者にパワーが漲っていてこそなんだ」と言われます。

今年の夏は、酷暑に湿気が加算され、今、体グタグタの人、多いでしょう。

特に、この夏で、胃腸を弱らせてしまった人は、みなぎる生命力どころではありません。

そんな方は、目に力が無いから直ぐ分かります。

目を見れば、弱り具合の予測がつきますし、ツボにもハッキリ出ます。よって治療戦略も変えていきます。

こんな方は、食べたら眠くなる、夜遅くまで起きれない、気力が突然無くなる、横になりたくなる、手足が怠くなる等々、訴えられます。

これを東洋医学では、気虚と表現します。気が虚す…みなぎる生命力の真反対です。

私は、有難い事に、この気虚が殆どありません。師匠の鍼と、その漲る生命力のお陰です。

俺はね、皆から嫌がられるほど元気なんだと、私の肩をバシバシ叩かれながら、大笑される師匠の声、聞こえてきました。

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