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実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

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院長のブログ 実千代院長の最新ブログ

2015年3月16日(月)

正気を立てる鍼。

東洋医学では「正気(せいき)」を最重要視します。

「正気」…言い換えれば、胃の気、生命力、自然治癒力、免疫力…色々言い方がありますが、

東洋医学では、生体は完璧なものというのが前提にあります。

完璧なので、何か異物が侵入したり、偏りがあれば、完璧に戻そう戻そうと働きます。

自ら、自然と治そうという方向に向かいます。

この戻そうとする力を「正気」と呼んでいます。

治りが悪いものは、この「正気」が弱っているか、反対に何らかの「邪気」に阻まれてるかです。

正気が弱っていれば、正気を補い、邪気が正気を邪魔してれば、邪気を散らす。

何れも、正気を助ける事を中心に考えていきます。

この考え方、鍼を刺す時とても大切なんです。

生体の邪魔をしないような鍼、生体から感謝されるような鍼を目指したいです。

全ては「正気」を立てるためにです。

2015年3月14日(土)

怪我、事故、詐欺。

日常茶飯事起こってます。

自分は大丈夫なんて絶対言えない事態。

全て、油断とバランスの乱れです。

自分のココロが何処にあるのか、客観的に見つめて、

小さな事を見逃さないように。

疲れをとって、

心身を安定させないと、

とっさの判断が狂います。

動くせわしない春…

怪我、事故、詐欺を寄せ付けない!と

決めていきましょう。

2015年3月13日(金)

学びの臨床現場。

当然ながら、臨床現場にこそ、真の学びがあります。

その学びに、いつも感動させて頂いてます。

昨日も、師匠の難病治しに立ち合わせて頂きました!

遠方から初めて来られた患者さんに、「これは治るぞ!」と。

「相手の一言で治るかどうか分かるんだ。生命の共鳴があるかどうか…だからな」と。

観点が違う…深い。

反対に、「どうしようもないのもあるぞ~」と。

いつも真正面から教えて下さいます。

いつもながら、凄い臨床現場です。

2015年3月11日(水)

永遠に繰り返す生死。

患者さんが、「実千代先生、明日お母さんのお誕生日ですねー」と可愛いお花のプレゼント。

母が亡くなって10年。本当に幸せな母です。

その温かいココロに、こちらが癒されました。

今日は、3・11…命というものを考えざるを得ない日です。

父も、昨年、亡くなる年に、「人間、死んだらどうなるんや~?」と唐突な質問をしてましたが、

今頃、母と仲良くケンカしながら、鍼論争でもしてるのかなって思います。

全てのものが、生死を永遠に繰り返してる…この不思議。

「各生命体は宇宙生命(母胎)から派生してるんだ」との師匠の言葉から、

また、いつか何処かで、必ず亡くなった人とも会えるって確信できます。

2015年3月10日(火)

患者さんを診るという事。

師匠が講義で引用された書、『人間 この未知なるもの』アレキシス・カレル著の抜粋です。

「病気は個人的な現象であり、個人そのものによって成り立っている。だから、その数は患者と同じだけあるわけだ。」

「医学は人間の本質、統合性、その独自性を考慮しなければならない。目的はただ一つ、患者の苦痛を和らげ、回復させることにある。」

「医者は、医学書に述べられてる病人と、自分が治療すべき実際の患者、つまり診察するだけでなく、何より安心させ、力づけ、回復させねばならない患者とを、はっきりと区別すべきである。」

「医者が成功するかどうかは、知識ばかりでなく、各人をそれぞれ異なった個としている独自の性質を、いかにうまく把握できるかにもかかっているのだ。」

患者さんを診させて頂く事が、如何に難しいことかを改めて感じます。

生涯、ココロを磨いて、精進しなくては。

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