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実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

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院長のブログ 実千代院長の最新ブログ

2013年9月19日(木)

121.「お利口だね~」作戦?

二年ぶりに来院された患者さん…妊娠八ヶ月でした。

二子目のお子さんですが、成長しておらず、数日後の検査でも同じなら入院…ということでした。

赤ちゃん動いてる?と聞くと、それが、動いてないんです。少しトンってするくらいで…と言われます。

脈、舌、ツボ、色々体表観察して、お腹を触りながら、「お利口さんだね~大きくなるんだよ」と声をかけました。

しばらく手を当ててると、あれ、動いてます。「この子、動いてるよ」「本当、このグニュグニュした動き、一回も無かったのに。。」と驚かれてます。

それにしても、手を当てただけで…こんなに反応してくれる赤ちゃん。

その後、金の古代鍼を数秒かざして、そのまま休んでもらいました。その間、ずっと動いていたらしく、その上、八ヶ月にしては確かに小さく、ダランとしていたお腹も、締まった感じになりました。

赤ちゃんは、ちゃんとこっちの話、全部聞いてるから、「お利口だね~」って毎日、撫でてあげてねと、お伝えしました。心配ばかりされて余裕が無かったのでしょう。

もう少し早く来て欲しかったですが、入院しても、きっと元気に産まれてくると、信じます。

この子、生命力がとっても強いですから、大丈夫ですよ。

2013年9月17日(火)

120.みなぎる生命力で

よく師匠が、私達に、「何故、鍼がこんなに効くか分かるか。
鍼も確かにすごい、でも、術者にパワーが漲っていてこそなんだ」と言われます。

今年の夏は、酷暑に湿気が加算され、今、体グタグタの人、多いでしょう。

特に、この夏で、胃腸を弱らせてしまった人は、みなぎる生命力どころではありません。

そんな方は、目に力が無いから直ぐ分かります。

目を見れば、弱り具合の予測がつきますし、ツボにもハッキリ出ます。よって治療戦略も変えていきます。

こんな方は、食べたら眠くなる、夜遅くまで起きれない、気力が突然無くなる、横になりたくなる、手足が怠くなる等々、訴えられます。

これを東洋医学では、気虚と表現します。気が虚す…みなぎる生命力の真反対です。

私は、有難い事に、この気虚が殆どありません。師匠の鍼と、その漲る生命力のお陰です。

俺はね、皆から嫌がられるほど元気なんだと、私の肩をバシバシ叩かれながら、大笑される師匠の声、聞こえてきました。

2013年9月15日(日)

119.胸がかきむしられる

難病の小さい男の子が、発熱をきっかけに、20日間ほど入院してしまいました。

昨日、やっと退院し、病院から、ご家族全員で来られました。

毎日、毎日どれほど、首を長くして待った事でしょうか。

真っ青な顔、グッタリした体、大きくなってない、元気になってない…予想通り目の下に何十匹ものクマ乗せて。。

よく頑張ったね。待ってたよ。また元気になろうね。と目を見て話しかけると、深く静かな真剣な目を返してくれました。

胸が、かきむしられました。あの顔を思い出すと、今も涙が止まらなくなります。

病院に長い間いて、この状態なのです。何をもって治療と言うのでしょうか?やめて欲しいです。

東洋医学では、内臓の中を直接見る事はできません、血液の数値がどうなっているか分かりません。

でも、そんな事は、一番大事なことでは無いのです。

一番大事なことは、患者さんの生命力を鼓舞できたのか、できなかったのか、これだけです。

その為なら、西洋医学、東洋医学、そんな事どうでもいいではないですか。

2013年9月13日(金)

118.私の自慢のご夫婦


患者さん撮影


素敵な蓮に感謝して…

今、何件か、往診に行かせて頂いています。ご家庭に伺うと、様々な発見があり、治療に大いに役立つものです。

昨日も、動く事の出来ない難病患者さんのお家に行かせて頂きました。

ご本人は勿論ですが、ご家族の大変さは、経験しないと分かるものではありません。

それが、この患者さんの奥さんの明るさ…優しいひまわりの様です。

また、ご家族の連携プレーは、本当に素晴らしく、毎回感心してしまいます。ご家族皆さんが、見事に陰陽調和がとれているのです。

この様なご家庭を長年かけて作ってこられた、ご夫婦。私は他人ですが、大きな声で自慢したくなります。

私こそ、この御家族の皆さんに支えられながら、治療をさせて頂き、感謝しかありません。

一旦は病に倒れたようですが、実は、多くのものを掴んで立ち上がる為だったと、

御家族全員がこう確信するための闘い…これが、私の治療の根本精神です。妥協など微塵もありません。

患者さんと、そのご家族こそが、誰よりも胸を張れる、最高に誇らしい方々なのですから。

2013年9月11日(水)

117.怒りは何処から?

病状と感情の関係…この仕事をする程、深い関わりを感じます。

特に、怒りの感情は、どの様にして生じるのでしょうか。

怒は、東洋医学では、肝の臓と関係が深く、将軍の肝と言われる様に、非常に猛々しいのです。

肝の臓は、条達と言って、伸び伸びとした自由を好みます。
それが阻害されると、イライラします。また、発散出来ずに、長期に抱え込んでいると、他臓にも影響し、身体に変調をきたします。

私達のバイブル、『素問』の中に、「暴怒は陰を傷り、暴喜は陽を傷る」とあります。

陰を傷ると…固める作用が低下して、大出血を起こしたり、便や尿が漏れたり、陰が傷つくため陽が暴走して、炎症性の疾患等がおきます。

それにしても、深く押さえ込んだ怒を持っている人…幼少期に、怒を沈めざるを得ない経験をした人なのでしょうか。。。

私は、経験が甘いので多分、気持ちの共有は出来ないかもしれません。

ただ、そんな人こそ、多くの人を救っていける人だと感じます。全ての出来事に、最高の意味を持たせる為、生命力満々と生きましょう。

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