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実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

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院長のブログ 実千代院長の最新ブログ

2015年1月27日(火)

奇跡の復活力。

先日、豊岡往診の帰り道、途中下車して、もう一件、治療に行きました。

この患者さんは、約6年前、悪性神経膠腫(脳腫瘍)で、大手術をし、術後も運動野と言語野等に再発。

完全失語、右半身硬直で、自分で身体を動かす事が出来ません。

生活の一切を娘さんが介護されてます。

昨年末、誤嚥からの肺炎で入院。行くと、ウトウト一日中寝ている状態で、ひどい浮腫、更に痩せて骨と皮です。それでも顔は貴婦人。フランス人形さながら。

この患者さん、肺炎も良くなり、鍼の後、お目々ぱっちり、浮腫も無くなり、お正月は自宅に戻れました。

あまりにも大変な状況の中での大復活。驚くばかりです。

ひとえに、底抜けに明るい娘さんの「人を信じる力」が復活力の源だと感じます。

奇跡の復活力と信じる力は比例します。

どんな最悪な状況でも。

2015年1月26日(月)

タチウオは智恵魚。

太刀魚を毎年、釣って、さばいて持って来て下さる患者さんがいらっしゃいます。

魚さわれない派(笑)の私にしたら、大尊敬。この太刀魚、お店では食べれない程の美味しさです。

銀色に光る細長い体が刀のようなので太刀魚と呼ばれ、頭を上にして立って泳ぐことから、立魚とも書くようです。

潮の流れが静かなポイントでは、タチウオが巨大な群れを作って、立ち泳ぎしているらしく、

タチウオ千本刀という伝説になっているようです。カッコいい、見たい!と思っていたところ、

昨日、その映像をテレビで見て感動~

敵に襲われそうになったら、一斉に体を動かして、銀色の光で身を守る太刀魚達、筋肉粗無いので、労力を使わず、頭の上に来た餌を何でも食べれる様、口は大きく牙が鋭い。

自然って無作為でいて、なんて合理的なのでしょう。

まさに東洋医学。自然の中に智恵ありです。

2015年1月24日(土)

ツボの極端な左右差。

ツボは、身体を縦に半分にしたら、左右対象に2つずつあります。

同じツボが2つあるから、比べる事が出来ます。

比べる事が出来るから、左右のアンバランスが明確になります。

左右のアンバランスが酷いと、上下のバランスも大きく崩れます。その逆も然りですが。

極端にツボの左右差が大きい人…それも足のツボ。脳梗塞の人に多く見られます。

その左右差を調えれば、脳梗塞の予防にもつながります。簡単過ぎますが、それ程ツボは様々な事を教えてくれます。

脳梗塞に限らず、手足、背部、腹部のツボの左右差が大きい程、大きな病が隠れていると考えられます。

人体は小宇宙、バランスこそ命です。

2015年1月23日(金)

不妊症の患者さん。

不妊症で来院される方が後を絶ちません。

不妊の理由も実に様々ですが、コツコツと鍼をして身体を整えていくしかありません。

どの様な疾患であれ、鍼灸は何処までも、身体から心へ…を中心に治療し、心身共の好循環を重視します。

今年5月に出産予定まで辿り着いた30歳過ぎの患者さんは、2年前から治療に通われてます。

卵巣が40歳後半と言われた上、半年に一回しか排卵しません。

その卵子も未熟卵で中々育ちません。御主人の精子の数も少ない…こんな悪条件でした。

自然妊娠ではありませんが、失敗する度ごとの、精神的苦痛は大変なものです。

お互いにホントに根気よく頑張りました。

不妊症には鍼灸治療が有効です。ただ、来院された時点で40歳前後の、不妊症の患者さんは、そう簡単にはいきません。

しっかりご相談させて頂き、ご納得の上、治療を開始したいと思います。

2015年1月21日(水)

咄嗟の判断。

昨日勉強会にて、師匠より、急性疾患等、急患さんに対する咄嗟の判断、治療の心構えについてのお話しがありました。

年頭の勉強会で、この様に、改めて、

心して普段からシュミレーションをしておきなさいと、念を押された事の意味は大きいと感じます。

確かに、昨年末、ここ鍼灸院にも遠方からの患者さんで、咄嗟の判断が迫られる場面が起こりました。

入ってこられるなり、「先生、フラフラします…」と。直ぐ横になって頂き、お話してるうちに、ドンドンろれつが回らなくなります。。。

水分補給の後、両手を握ってもらい、脈、舌、ツボ等を素早く診て、治療可能と判断。

帰りはかなり良くなり、今年もお元気で来院されましたが、色んな意味で油断大敵です。

この様に、治療院でも様々な場面に出くわします。特に、気候変動の激しい昨今です。

普段からの勉強、考えられる場面のシュミレーションは本当に大切。肝に銘じます。

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