ここは日本なので、海外の事を書いてもスルーされそうですが、色々参考になります。
「最近、肩が凝ってきたぁ」と言えば、「じゃ、クアに行ってきたら?」「うん、1ヶ月行ってくるね~」等々の会話は日常茶飯事らしいのです。
ドイツをはじめヨーロッパには多数、クアオルドという温泉レジャー施設があって(有名なのはバーデンバーデンですね)
子育てで疲れたり、仕事でストレスが溜まったりしたら、医者に証明書を書いてもらって1ヶ月程は気軽に出かけるそうです。
それも、三食付いて宿泊費も無料。子ども連れなら、そこから近所の学校に通う事も可能で、全部国が補助します。
とにかく、スッキリさっぱり疲れをとって日常生活に戻るというスタイルです。
私の友人、若いハズです!
日本では、無理を推して働くことが当たり前の日常に、心身共にお疲れのお身体を拝見して、考えさせられますね~(^^;;
皆さんが健康なら、健康保険はパンクしないし、経済も活性化されるし、少子化対策なんて言わなくてもいいのに…とつくづく思いますね。
鍼は、クアに代わる心身リラックスの場所だと自負してますが…無料じゃなくてごめんなさい。
ドイツに長年住んでいる友人に、ドイツの医療について聞くと、
自分の知り合いの8割程は、ホメオパシーで病を治してるとの事。。。
彼女の受けたホメオパシー療法は、先ず、初診で1時間ほどの問診を受けて、
その問診から、何故、自分や子ども達がアトピーになったか、医者から説明があった後、
ホメオパシー薬(ハーブやミネラル、毒、動物性物質等々、かなりの種類)の中から、医者が数個チョイスして、微量を患者さんの舌にのせ、その瞬間の反応から、その人にあったものを処方するというもので、
考え方は、症状を抑えることではなく、自然 治癒力を引き出すことのようです。
彼女は、かなり熟練した医者に診てもらったらしく、月1回、半年の投与で、親子3人共、酷かったアトピーは、すっかり綺麗になったとのこと。
かなり広まってるこの療法、発祥がドイツだからでしょうが、問診重視の診察や自然治癒力などの考え方…いいですね。
また、舌にのせた瞬間の反応って言うところが面白いです。
これが東洋医学です。
顔という部分、舌という部分、お腹という部分、脈という部分、ツボという部分、
これら体表の部分を見て、全体のバランスがどの様に不調和を起こしてるかを考えていきます。
また、その人物という1人をみて、その方の環境や、生い立ち、という外の世界に想いを馳せます。
色んな部分から人を捉えて、ひとりの方の思いを理解していくのが、東洋医学です。
これが、中々難しい。
Oさんからのプレゼント。
競馬中継を見ていると、折り合いを欠く、折り合いがつく、などの表現がよく出てきますが、
折り合いとは、騎手と馬の呼吸が合う合わないの事です。
乗馬を始める前から、競馬中継は好きでよく見てましたので、
折り合いを欠いた時の、お馬さんの走りにくそうな感じや、折り合いがあった時の生き生きした走りは、見ていて面白いです。
患者さんと術者の関係にも通じますね。
折り合いが付いた時の気血の流れの良さは格別ですが、
折り合いを欠いてるのは何故?と客観的に見つめることは、
そこには、ひとつでない、同じでない、様々な要素があるので、かなり勉強になります。
患者さんがよくなった時も、あまり変化がない時も、
こちらの感情の振れ幅を余り大きくしない方がいいように思います。
患者さんに合わせると、こちらのリアクションは自然と、小さくなります。
特に、精神疾患の患者さんに対しては。
こちらの喜びや、悲しみが、患者さんのそれを越えると、患者さんはシラケて(笑)、悪化したり、離れていく様に思います。
この辺が、臨床現場の妙なるところでしょうが、
熱すぎず、冷たくない事が、気を扱う仕事には必要だと感じます。