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実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

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院長のブログ 実千代院長の最新ブログ

2015年7月15日(水)

夏バテしませんように。

こんな気候になると、久しぶりの患者さんからよく電話が入ります。

10日程前までは涼しく、お布団にくるまって寝ていたのが、ここ5日間はクーラー無しでは過ごせ無い蒸し暑さ。。。

この湿気は、脾の蔵(簡単に言えば消化器系全般の機能)を弱めます。

下痢、倦怠感、むくみ、ある種の目眩、腹部膨満感等々…発症する人。

この暑さで、冷飲過多となり、益々脾の蔵が弱り、口内炎、歯肉炎、手足口病、ヘルペス等々…発症する人。

元々、胃腸が丈夫で無い人はあっという間に夏バテコースです。

さて、夏はこれから。夏バテしないために出来る事をしなければ。

①ビールと運動後以外は、常温か温かい飲み物を飲みましょう。

②睡眠不足にならないよう、温度調節しましょう。因みに私はベットに入る3時間前にクーラーを付けて、寝るときは消します。北向なので朝までぐっすりです。

③蜂蜜レモンや梅干を必ず摂取しましょう。乾燥梅なんて良いですよ。

④お野菜や果物を普段より多目にとりましょう。青汁もいいね。

⑤炭水化物を若干少なくして、タンパク質を多目にとりましょう。

これだけでも、かなり元気に過ごせます。

お互いに、この暑い夏を元気に楽しく乗り越えたいものです。

2015年7月13日(月)

治療は闘い。

以前、師匠も言われましたが、治療はある面、戦と一緒です。邪気と正気の攻防戦です。

思い出せば、体調をかなり崩した時の師匠の治療は、正に、戦に向かう武士の様でした。(大袈裟では無く…)

病に立ち向かうその勢いと迫力。あの時の師匠の治療、忘れる事は出来ません。

私は女性の身ですが、同じ様な気持ちで治療には臨んでいるつもりです。

現実に、重症である程、厳しい闘いです。

冗談言ったり、笑ったりしてますが、それも真剣の上の冗談。全て治療です。

病魔に患者さんと共に勝つ、これが日々課せられてる闘いです。

終なき闘い…幸せな事です。

本当にありがたい事です。

2015年7月12日(日)

父を偲んで (その10)


父母の大樹に守られて。

昨年の今日、父が亡くなった日です。

土曜の診療がちょうど終わり、車に乗り込むその時、今亡くなったと電話がありました。

滂沱の涙が溢れましたが、父の青年の様に若返った顔を見て、うそでしょ!と皆んな笑顔に。

亡くなる瞬間、突然、両手を挙げて「万歳!」をし、手が下りたところで今心停止しましたと、看護師さんが飛んできた様です。

後から聞くと、父は大好きな京都からの帰り際、ホームの向こうでバイバイの代わりに万歳をしてたそうです。

見事な最期です。

思えば、母を膵癌で亡くして丁度10年目、2人には共通項だらけでした。

同じ末期ガン。それも、同じく食べられない辛さを味わい、宣告から逝去まで同じ2ヶ月半。

闘病中は有難うの感謝の言葉だけ、本人は苦しいのに寧ろ周囲を笑わせ、鍼灸治療を最期までやり切った所まで全て同じでした。

そして、同じく、告別式が終わったら、見たこともない様な素晴らしく美しい夕日が…忘れられない人生の幕閉め。

怖いほど同じ。。。

ここには、書き切れない程、様々な事がありましたが、何ていう夫婦なのかと驚きです。

私に鍼の素晴らしさを残して、生命の大切さを叩き込んで逝きました。

これからが本当の親孝行だと思ってます。

最後に、思いがけずも、本当に沢山の方々に見送って頂きました。改めて心から感謝申し上げます。

本当に有難うございました。

幸せな父へ
幸せな娘より

2015年7月11日(土)

父を偲んで(その9)


「エンジェルス・イヤリング」は西宮初のお花です。

いよいよ酸素マスクをしないと呼吸困難に。

それでも、手足をバタバタさせて、赤ちゃん体操~と超無邪気な感じ。

父のベットの側で寝ていた私の頭を撫ぜ撫ぜしたり…感謝してくれてた様です。

どれだけ笑わせて、泣かせてくれた事でしょうか。笑いの方がダントツでしたが。

殆ど話せなくなった亡くなる1週間程前、たまたま家族皆んなが揃っていた時の事。

父が紙に何かを書き出しました。(天地人は宇宙=仏)そして、ひとりひとりを指差して、皆んな仏さんやなぁ~と…驚きました。

その時の、病室の空気を忘れる事が出来ません。厳粛で、温かくて、幸せで、宇宙空間にいる様な静寂な気がゆっくり流れていました。

父は、癌と言われてから、偉人たちの死に方を書いた本を読んでましたが、

父の最期も、その方々に負け無いほど、高貴な精神だと思わせてくれました。

病によって父はその精神を得たのだと思いました。

完全に癌を乗り越えた父の姿がありました。

2015年7月10日(金)

父を偲んで (その8)


小さなvサインの積み重ね。

胃腸の中が空っぽ。また癌自体は熱邪の塊。

ある日、腹膜炎らしい激しい腹痛が起こりました。

病院はやめてな…と常々言ってた父ですが、仕方無し救急車がやってきました。

激痛なのに、香水入れといてねとの言葉には、ホント驚きましたが。。。笑いました。

運ばれた病院は何と、私が以前往診していた真隣の小さな2階建ての病院で、幼稚園と隣接。

その造りは自宅さながらの温かさ。障子があったりと家庭的です。

父は、ここは世界一の病院だと大絶賛。

主治医も看護師も、お灸でも鍼でも何でもして下さいよ~とあり得ない程親切です。

この素敵な流れこそ、東洋医学を守ってきた人の福運とでも言うのでしょうか。

危機になっても、鍼灸で復活する父の姿に、看護師さんが、色々質問してこられました。

復活すると、大好きなビールも飲んでいいですよ~と看護師さん。飲めませんので口でうがいですが、美味しい美味しいと満面の笑みでした。

あ~ぁ、床もビールの香り。でもとっても幸せそうでした。

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