元韓国語の先生からの写真です。本当にステキ…落ち着きます。
今年の春はめまいと激しい咳の患者さんが多発しています。
それぞれ機序は違いますが、共通点はどちらも上方の症状ですね。
東洋医学は「全体のバランスを診る」のが本筋ですので、上の症状ばかり起こるのは、上下のバランスの乱れと先ず考えます。
何らかの理由で上方に「気」が偏り過ぎてるか、または、下方が弱くて上方に「気」が偏ってしまったかです。真ん中の停滞もありますが…
ともかく、下方が弱い、イコール土台が弱いという事ですので不安定になるのは当然ですね。
今の日本と同じです。地面がグラグラ揺れて不安定です。人も自然の子ですから、影響が無いわけありません。
色んな条件(過ストレス、地震、不安感、気候変動等々)が重なって、皆さん気が上へ上へ上がり過ぎてます。
さて治療は、上へ上がり過ぎてるのを上から抜いて上下のバランスをとるか、
下を補って上下のバランスをとるかですが、
上をいじって治らないものは下を補う事です。真ん中を通じさせるもありですが…
先日、北辰会の勉強会で講師のH先生が前日も酷い咳で大変だったらしく、当日の講義前も咳き込んでおられました。
頭を触ると凄い熱感…可哀想…。でも講義の前にある先生に治療をして貰ったらしく、咳がピタリと止んで、講義も流暢にされててビックリです。咳き込む気配も無かったとの事。。凄い!
それも、下方のあるツボに翳し鍼をしただけです。北辰会には本当に名医が沢山おられます。
「日々の心いろいろ」より(幾夜寝覚)
熊本の地震がまだ続いています。
被災された方の御心労如何許りでしょうか。
私も阪神淡路大震災に直撃しましたので思い出しました。しかも、今回の地震の余震回数は阪神淡路との比ではありません。
21年前、まるで洗濯機に入れられたか、爆撃を受けたか程の酷さで、地震とは直ぐ理解出来ない状態でした。何のことか分からない感じ…
余震が来た時に、初めて本当の恐怖心が起こったのを覚えてます。死という恐怖です。
それが今回は何百回も起こってるわけです。眠れず、食べれず、排泄も我慢、プライベート無し…人間の究極のストレスが一度に押し寄せ現在も続いてる状態。
一刻も早く終息する事を祈らずにはおられません。他人事では無いです。
南米でも同時期に大震災が起こり、この地震の前にも三田や和歌山でも揺れ、日本を中心に地球全体が動いてます。
誰も油断しないで欲しいです。先ず一番大事なのは水の確保です。お風呂のお湯は流さず常に満杯にして置いておきましょう。
物が倒れてくる落ちてくる場所には寝ない事です。私も昨日、ベットの枕上にある大きな絵を外しました。
自分の考える防災グッツを寝る場所に置いとくとか色々ありますが、ひとりひとり考えないと。
原発も即刻止めるべきです。想定外ばかりの今の現状を甘く見たら取り返しのつかない事になります!危機管理が貧弱な日本ですから。
ともかくも、自然は人間をどこまで試すのでしょうか。それでも、人間の智慧と根性の方が上手です。油断なく皆さん生き抜いて下さいね。
ちらし毎回作ってます。
新入生の甥っ子紹介。
賢い女医さんみたい。
先週土曜日は昨年から始めた『東洋医学ミニ講座』6回目を開催しました!
もう皆さん恒例になって、チラシ配布から1週間で定員に達します。有難い事です。今回はネットからも申し込みがありました。同業者の先生方も何人かご参加下さいました。
今回は「春と梅雨の過ごし方」をテーマに。
4月で体制が変わりましたので、鍼灸師の甥を始めスタッフを紹介し、
私が、東洋医学の整体観について…人体は最高にバランスのとれた統一体で完成品、だから病気に抵抗する力があり、治癒力がある事、心と体は繋がってる事等々を話し、
また、「気」は形無きエネルギーでありパワーで、この気の通り道が経絡である事、「以表知裏」とあるように内の状態が外(ツボだけで無く凡ゆる所)に現れる等の話しをしました。
次に、平野先生が肝の臓について。皆さんに肝についてのチェックリストをしてもらい、その後、分かりやすく肝の臓象や機能の話をし、
続いて、吉田先生が、脾の臓について。これも脾の臓に関するチェックリストをとり、脾の臓の機能についてお話ししました。
最後に私から肝の臓と脾の臓についての養生をお伝えし終了。
皆さん本当に熱心にメモを取られ1時間白熱教室になりました(笑)
狭いので患者さんとの距離も近く、全て手作り、アットホームで良かったと好評で、毎回開催して良かったと思います。
これからも、東洋医学の素晴らしい智慧を皆さんに分かりやすくお伝えしていきます。
緊張の中にも落ち着きが。
経穴人形の腕が外れて爆笑に。。。
和気あいあいの楽しい講座でした。
桜のじゅうたん。
太い木にピンク色…可愛い。
最近では一般の方でも、遺伝子検査をする方が多くなりました。
女優のアンジェリーナさんは、お母さんからがん遺伝子を受け継いだ事で、「ガンになる前に」と、両方の乳房を切除された事は有名な話です。
今年は、卵巣と卵管の切除手術もされたようです。マスコミは色々書き立てますが、切った事で安心なのか、それでもまだ不安なのかは、御本人しか分かりません。
私の患者さんの中にも、その件で悩んでおられる方が何人かおられます。
普段から何でも楽観的に前向きに物事を捉えられるか、悲観主義かによっても慎重にしないといけません。
知ってしまったばっかりに…と言うのでは何の為の検査でしょう。
私ならどうするかな?と考えました。私は根っからの楽観主義です。が、私なら検査はしません。
理由は、検査して遺伝します。でも治ります!と言われればするかも知れませんが、その病巣だけを追っている治療法しかないのでは考えてしまいます。
遺伝性の病だけでなく、基本的に親に顔や性格が似るように体質も似ますので、体質を改善する努力をした方がいいです。
東洋医学こそ未病治です。深いです。
白い桜もいいね。
枝垂れ桜は満開でした。
4歳の男の子が2歳の時に喘息を発症してから咳が止まらず来院されました。どの病院に行っても治らずママ困り果てて。
彼が初めて来た時、イラチ、せっかちの塊の様な子で、静寂な院の空気が爆発したような感じでした(笑)。
咳もかなりの回数で、待合室からゴンゴン聞こえてきます。大人しいお母さんは押されっぱなし。
ですが、頭がとてもいい子で、パズルでも少しコツを教えると次からは超素早く出来ます。将来きっと何かやらかしますね(笑)
こんな子は人の気持ちを察知するのも優れてます。お母さんが「私をバシバシ叩くんです」と言われますが、
それは、お母さんが不安だったり落ち込んでいたらダメだよ!のバシバシです。
まだ3回の治療ですが、咳は激減、治療中も動かず言う通りにしてくれるお利口さんです。肝気高い子なぜか気が合う(笑)
この咳は、肝気の昇発作用(気を上に上げる作用)が勝ち過ぎて、肺気の粛降作用(気を下に下げる作用)が追い付かない為に起こったものです。鍼では簡単です。
すっかり、鍼を信用してくれ、朝咳が出てたら、先生のとこ行かないと!って今朝もママを引っ張って来てくれました。