東洋医学の診察、「望聞問切」の中の「聞診」は、音と共に、「臭い」も含まれてます。
この臭い、かなり治療の参考になります。
東洋医学では、肝は臊(油臭い)、心は焦、脾は香、肺は腥(なまぐさい)、腎は腐。と言われてますが、
ザックリ言えば、臭いがキツイのは、熱(湿熱)傾向という事はいえます。
師匠もよく、腎不全や糖尿病の患者さんの臭い分かるか!と問われますが、
確かに、患者さんからも様々な臭いがしてます。(私の鼻は犬鼻です(笑))
先日来られた患者さんも、口臭がキツかったですが、治療を終えると、臭いが消えてます。
普通は、湿熱は尿や便、汗等をしっかり排泄する事で消失しますが、
案外、緊張から熱がこもり、体液の湿が蒸され、臭いとなっていたのを、
鍼で緊張を緩め、気が巡った事で、臭いが消えたのでしょう。
犬鼻は聞診力、活用していきます。