「日々の心いろいろ」より (セイヨウオキナグサ)
随分前から「サイバネティックス理論」から中医理論を解明する論文が多く発表されてるようです。
先日の院内勉強会で話題に上りました。
サイバネティックス理論は、1948年ノーバート・ウィナー博士が、渡り鳥をヒントに構築されたものです。
私も以前から、どうして渡り鳥はチャンと同じ場所にたどり着くのか疑問だったので感動した事を覚えてます。天気も気圧も風力も違うのに…ね。渡り鳥達偉い。
偉いで終わらないウィナー博士はもっと偉い(笑)14歳でハーバード大学院に入ったみたい…天才。
鳥達はそれら外部状態とコミュニケーション(通信)しながら小刻みに繰り返し軌道修正(制御)しながら目的地に到達してるそうです。「通信しながら制御」の論説ですね。
中医学でも身体と外環境との動態の平衡状態が健康で、この平衡が崩れると病になると考えます。
バランスをとる事こそが東洋医学の真骨頂なんですね。
私達は毎日、自分も含めて(笑)患者さんのバランスの崩れを是正していってます。
先日の研修会で師匠蓮風先生が、講義の中で言われた「崩れながら崩れない」という言葉と重なります。
人も日々変化変化の中で自分と闘っているんだと思うと健気で何とも言えない気持ちになります。
人間頑張れー(笑)