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2013年5月11日(土)

蔵象学説

こんにちは、松本です。

中医学には蔵象(ぞうしょう)学説という理論があります。
「蔵」とは体内に蔵されている臓腑のことで、「象」とは現象のことを指します。
臓腑は体内に存在しますが、その臓腑の生理現象や、病的な変化はいずれも身体の外へ現れるというのです。

この人体に内在する臓腑の働きやその変化の法則を研究して、構築されたのがこの蔵象学説です。

蔵象という言葉は、『素問』六節蔵象論の一節で初めて記載されます。
「帝曰く、蔵象は如何? 岐伯曰く、心は生の本、神の処なり。その華は面に在り、其の充は血脈に在り、陽中の太陽と為し、夏気に通ず」

先人たちはこの身体の外に現れる症状からどの臓腑の病か把握し治療に生かしてきたんですね。
私たちが生まれる数千年も昔にこの考えが出来上がっていた。

すごい…。

蔵象学説を形成するにあたってはかなりの時間と労力が必要でした。
中国の解剖学は古代からかなりの成果を上げていたみたいで、臓腑の位置、形状、大きさ、長さ、重さ、容積が、清代の書物に記録されています。
これらの多くの数値と部位、形態は現代の解剖学のものとほぼ一致しているそうです。

ほんとすごい…。

また解剖学的なものに加えて、臓腑とその生理現象や病的な変化の関係を研究してきたという事になります。
例えば、食生活が乱れて食べ過ぎたり逆に空腹になることが続くと、よだれの量が増える事から、脾胃には食べ物を消化する作用があり、よだれが脾胃と関係が深いことが分かった。

あるいは発熱して汗をかきすぎると、しばしば心拍が速くなる。ここから熱気は心に通じ、汗は心と関係が深いとされた、などなど。

こういったことを長期にわたり反復して観察することで少しずつ知識を積み重ねて、人体のいくつかの生理機能をしだいに認識していったというのです。

すごい忍耐と努力です。
これを学べることに感動しました。

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