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実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

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2018年7月28日(土)

熱中症について

こんにちは。大杉朋史です。

熱中症について解説していきたいと思います。

西洋医学では「暑熱環境下においての身体適応の障害によっておこる状態の総称」と定義されています。
症状としては、めまい・頭痛・吐き気・体温の異常な上昇・異常な発汗(または汗が出なくなる)などがあります。

では、東洋医学ではどう考えるのかお伝えしたいと思います。

まず一つめ外的要因について、熱中症というのは東洋医学では「暑(しょ)に中(あた)ることで起こる」と解釈します。
暑というのは、「風・寒・暑・湿・燥・火」という自然界の六気の中の「暑気」のことであり、これが盛んになって人体に影響を与え、病を引き起こすと「暑邪」という扱いになります。

暑邪は「陽」の邪気で、熱の性質を持ちます。

例えば、普段から食べ過ぎ(特に脂っこい物や甘い物)傾向の人は、体の中に「内熱(余分な熱)」が溜まっています。そういう方が、体内の邪気(内熱)と体外の邪気(暑邪)が合わさり熱中症にかかる可能性があります。

もう一つは、大量発汗です。
発汗というのは、一般的には老廃物を排出したり、体温調節をしてくれます。正常であれば汗によって余分な水(水湿の邪)、内熱(余分な熱)を体外に排出してくれている訳です。

汗はある程度、かいても止まってくれれば特に問題はありません。

例えば、炎天下で激しい運動をして大量発汗してしまうと体内にとって必要な気(元気)や津液(体内の水)も一緒に漏れ出てしまいます。
これは大量発汗により「熱を冷ます力」が無くなり熱中症に罹った状態です。

上記以外にも
・普段から寝不足
・運動不足
・ストレスやイライラしやすい方
などは熱中症に気をつけて下さいね。

2018年7月21日(土)

塩の選び方

こんにちは、平山杏です。

各地で熱中症が相次いでいますね。
水と並んで大事な“塩”についてお話しします。

塩には天然塩と精製塩があります。

塩を作るには海水を蒸発させます。

その製法工程により、
本来海水に含まれるカルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラルが残されたものを天然塩。
それらが取り除かれ、9割以上が塩化ナトリウムであるものが精製塩となります。

どの工程で作られたかは商品の裏に書かれてあります。
(天日、平釜、立釜、イオン膜、逆浸透膜、加熱ドラム、乾燥、混合、溶解、採掘、粉砕、洗浄、…など)

また、原料(産地)の記載もあります。
(海水、海塩、岩塩、湖塩の4種類)

私の選び方ですが、

綺麗な産地の「海水」かつ
工程が天日(太陽と風力で蒸発)、
もしくは天日、平釜(平らな釜で濃縮)を選んでいます。

逆に、
イオン膜(塩化ナトリウムだけを残す)
逆浸透膜(ろ過)
混合(添加物や別の塩が足される)
と記載があれば買いません。

引っ掛け問題のように、
工程:逆浸透膜、天日、平釜
といった商品がありますが、これは選びません。

日本の地名が書かれた「◯◯の塩」といった商品の中には、海外から輸入した塩を日本の海水に溶かして煮詰め直した塩があります
。(溶解)

日本の綺麗な離島近くの海水を原材料にしていても、製法でその成分が振り落とされている勿体ない商品もあります。(イオン膜、逆浸透膜)

減塩と謳い、塩化ナトリウム濃度を下げた代わりに添加物が足されている商品もあります。(混合)

ちなみに岩塩にも種類があり、
岩塩を掘り出した乾式採鉱の岩塩と、釜炊きした溶解採鉱の岩塩とがあります。
広く出回っているのは溶解採鉱の方で、こちらは岩塩の性質がなくなった精製塩です。ミネラルはほぼ含まれません。

そもそもなぜミネラルが必要かということなんですが、

塩が身体の中で働くには、ミネラル単体ではなく、お互いに役割分担をして初めて働けるようになっているからです。

『細胞の老廃物を細胞の外に出すためには、細胞内海で水と結びつくカリウムと細胞外海に集まるナトリウムが必要であり、
マグネシウムやカルシウムはふたつの海の連絡を手助けします。

引用元: 塩選び&ごちそう塩レシピ / ダニエラ・シガ著 / 白澤卓二監修

天然塩は値段が高めですが、身体を整えてくれる天然のサプリメントです。

これら以外にも、
体内での塩の働き、塩と醤油ではどちらから塩分を摂る方が良いのか、にがりは良いのか悪いのか、岩塩使用の際の注意点、肉食者と菜食者での塩の摂り方の違い、古典文献に記載されている食塩の効能などなど、塩については書ききれない程沢山のネタがあるので、何回かに分けてまた書きたいと思います!

粟国の塩。何にでも。若干湿。

カンホアの塩。サラサラ。

ベロの塩。安価。大量使い用。

粟国

カンホア

ベロ。カルディで購入可。

2018年7月14日(土)

酷暑

こんにちは! 橋本伸浩です。

先日西日本で記録的な豪雨となり、各地で大きな影響がでました。
亡くなった方のご冥福をお祈りすると同時に、一日も早く元の生活に戻れるよう願っています。

さて豪雨が終わったと同時に、梅雨明けとなり急に真夏模様ですね。ι(´Д`υ)アツィー
梅雨明けと同時に急に気温が上昇しているため、熱中症に非常に気をつけなければなりません。

7月13日に気象庁が緊急会見を行い、この酷暑が2週間ほど続く見通しとのことです。
気象庁が高温予想されることで会見を行うのは異例のことで、注意を呼びかけています。

これからは熱中症にならないための予防が大切となってきますね。
近年外ではなく家の中での熱中症患者が多くなってきています。
家の中で熱中症にならないため一番大事なことは、普段過ごす部屋に気温湿度計を置くことです!

人間は体質やその日の体調、年齢などによって体感温度が人によって大きく異なります。
そのため本当に暑いかどうか、気温湿度計を見て調節することが重要になってきます。

具体的には28度以上は熱中症になりやすく、31度を超えると危険度がかなり高まります。
クーラーが苦手でも足元を冷やさないようにして、室内の温度を28度以下にするように心がけましょう!

もう一つ熱中症対策として、夏野菜を食べることがオススメです!
きゅうり、なす、トマト、スイカなどは身体の熱を冷ます働きがあります。

とくにスイカは中国で天然の白虎湯(びゃっことう)と呼ばれています。
白虎湯は漢方薬の一種で効能は身体を冷やし、汗で失った身体の水分を補ってくれる働きがあります。

まさに熱中症対策としてベストな食べ物と言えるでしょう!

あとは水分を多めに摂取し、夜よく寝ることが大切です。
東洋医学で睡眠は陰分(血液や身体の潤い成分など)を増やすため、睡眠が短いと潤いがなくなり熱中症にもなりやすくなります。

これらのことを実践して行き、猛烈な暑さを元気に乗り切っていきましょう!!

2018年7月9日(月)

北辰会定例会に参加して。

吉田綾乃です。

先日、北辰会定例会、スタンダードコースに参加しました。

今回は午前中講義、午後は実技で、実技は普段より1時間長く勉強しました。

北辰会の実技時間は講師の先生が刺鍼デモンストレーションをして下さいますが、我々は鍼は使わず、体表観察に焦点を絞って勉強していきます。

今回、私は基礎だけでなく、更にステップアップした指導を受ける事が出来ました!

最初は、場違いな所に入り込んでしまった!と後悔するばかりで、形だけで綺麗にまとめようと必死になってしまいました。すると、普段通りに出来ず、ぎこちなくなってしまうのです。その心は講師の先生にはすぐに見透かされ、鋭いご指摘を頂きました(^_^;)

鍼1本に思いを込めて、丁寧に鍼をする、そうすると自然な鍼の打ち方が出来るようになり、鍼も整体に馴染んでいく事に気付きました。

衛気を感じて、衛気を乱さないように…と説明をうけましたが、正直、なかなか難しいです。以前は、そもそも気なんて存在するの?そう考えて蓋をしてしまう事さえありました。

でも、今は違います。気の世界は存在するなぁと思えるのです。

衛気とは、簡単に言えば、体表から上約10cmの巾に存在し、外邪から身を守り、体を温めて体温を一定に保つ働きがあります。

この衛気を感じて、動かすことで全身の気の巡りが良くなり整体はバランスを保っていきます。

こちら側の、痛みが取れますように、しっかり眠れますようにとの患者さんへの思いも、併せて重要です。鍼と共にこのように患者さんと精神面でも気が通い合うと体調が変わっていくのを感じます。

「気の世界」これは、私にとってはまだまだ未知の世界です。諦めず、自分なりの気の世界を広げて行き、治療に役立てて行きたいと思います。

更に気の世界を追及して本当の鍼の効果を引き出していきたいです!

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