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実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

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2016年11月26日(土)

脾の臓の弱り

吉田綾乃です。

1ヶ月程前から、臀部と両足後面の筋肉が「ひきつる」感じが続いています。ひどくもならず、治りもせずの毎日です。こむら返りとも足がつる痛みとも違うのです。

特に朝、朝食の準備の為に立ち仕事をしている時に強く感じます。また、長距離歩行中にもひきつりが表れてきます。

患者さんがよく言われる「足のひきつり」とは、もしかしてこの事?と思いながら自分の生活を思い返してみた所…。

今年の夏は、生まれてから最も汗をかきました。自分では、夏には強いと自負していたのですが、今年は食欲が減退し、倦怠感がとれませんでした。 気付けば食事もあっさりした物だけを口にしていました。素麺、魚の塩焼き、野菜サラダ、かき氷など。

元々、鶏、豚、牛全てのお肉が大好きで毎食必ず食べていたのですが、今年の夏は極端にお肉を摂る回数が減っていました。代わりにアイスの量は増えてますが(⌒-⌒; )

東洋医学では、筋肉は肝の臓と関係が深いと考え、血をストックする働きを持ちます。この関係から考えると、血と筋肉も密接に関わっている事がわかります。

血を作り出す精の元を十分な食べ物で摂れていなかったが事が、秋になり表れて来た事に気付きました。 赤みのお肉、小松菜、切干大根、プルーン、干しブドウなど、鉄分を多く含む食べ物は沢山あるはずなのに。

実りの秋、読書の秋、芸術の秋… 秋は楽しみが盛り沢山です。私の秋は『肉食の秋』になりそうです^^

と、院長に話した所、脾の臓の弱りから来てるからよ、との事。また、一か月も何も言わない事で少し怒られました。。。。院長はこのブログでしったので。。。。

脾の臓は、肝の臓の全身へ気血を巡らす機能を利用して、脾の臓で作り出した栄養分を全身へ運びます。肝の力を借りて、脾の昇発と運化作用が促進されるということです。

私の場合は、夏の湿気とアイスの過食から脾の臓を弱めたことにより、普段の肝鬱気滞が酷くなり、その気血の滞りが膀胱経の経絡を塞いで(膀胱経絡上に)痛みが発症したと考えます。

五臓間の関係性をきっちり理解しておく事が重要よ、と院長がよく言ってます。 理解し記憶していくのは一苦労ですが、院長は学生時代から何冊ものノートに纏めながら基礎を理解していったそうです。私も基礎からもう一度固めて、土台をしっかりさせ、上実下虚防止に努めていきます。

2016年11月19日(土)

秋の風邪

こんにちは! 橋本伸浩です。

最近気温の変化が激しく、体調を崩しやすく、風邪を引く方が多くなると思います。

また時期的にも忙しくなり、ストレスがかかるため一旦体調を崩すと、治りにくいと思われます。今日はこの時期を風邪を引かずに乗り越える術を解説していきます!

最近急に寒くなったり温かくなったり、気温の変化が日によってバラバラで衣服の調節が難しい日が多いですね。

風邪を引かないように温かい服装の人が多いと思いますが、着込みすぎて汗をかいてしまいます。汗をかいた後、夜急に気温が下がった日は風邪に要注意です。

東洋医学では腠理(そうり)というものがあり、これは皮膚や皮下組織、筋肉の総称であり、風邪や暑さ、寒さなどが体内に入らないように防御する働きがあります。

また腠理(そうり)は皮膚の表面の穴から、「気」や「津液」(汗や体液のこと)を出入りさせることによって、体温を調節する機能もあります。

なので暑い時は腠理(そうり)は開いて、汗や熱気を外に出し、寒い時は腠理(そうり)を閉じて寒気が身体に入ってこないようにしていると考えられています。

この腠理(そうり)の開閉は元気がある人はしっかりできていますが、疲れている人は開閉がうまくできなくなっています。

疲れやすいと風邪を引きやすいのは、腠理(そうり)がしっかりと閉じないため、外の寒気が身体に入りやすいからなのです。

ではどうすればよいのか。それはひとつは睡眠をしっかりとることで身体の疲れを取ること。もうひとつは汗をかいて腠理(そうり)が開かないようにに適切な衣服を選ぶことです。

今の気象に応じて適切な衣服を選ぶのは難しいと思います。しかし、そのために役立つサイトがあるので紹介します!

体感温度指数という、温度や湿度、風速などを元に今日がどの程度寒いか暑いかを10~100で表した指数があるのですが、日本気象協会のサイトに日本各地の体感温度指数予報が乗っています。

これを参考に衣服を選択すると汗をかき過ぎることもなくなり、風邪を引きにくくなりますので、ぜひ参考にしてみてください(^ω^)!

2016年11月9日(水)

WFASに参加して

平野真奈です。

院長ブログにもありましたが、私も5日6日とつくばで開催された、WFAS(世界鍼灸学会連合会学術大会)に行かせていただきました。
2日とも秋晴れの気持ち良いお天気で、会場の周りにはたくさん公園があり、静かで落ち着く所でした。

ここでの、蓮風先生の実技は圧巻でした。
蓮風先生が登壇されると会場から大きな拍手か沸き起こり、全員を惹きつける実技披露でした。
初対面の方を数分で治療していかれる姿を目の当たりにし,
蓮風先生の人間観察力は凄いなと改めて感動しました。
20分の持ち時間はあっと言う間でした。

北辰会副代表の藤本新風先生も、ホール全体を包み込むような分かりやすい解説つきの実技披露で、会場から感動のどよめきもありました。

また、鍼灸業界にはたくさんの流派があり、なかなか他の先生の治療を診たり聞いたりする機会はないので、新鮮でした。
なかでも僻地で人々の健康や地域貢献など、長きに渡り活躍し続けておられる先生方のお話は心にジーンときました。

環境が整ってないから出来ないとか、言い訳のきかない土地で必要なのは、言語や知識以上に情熱、意欲であるとの言葉。

北辰会で学び始めて、先輩の先生方から「今は、これだけ教科書や講義資料や映像まで揃っていて恵まれているんだから、たくさん勉強して行きなさい。」と教えていただいた事を思い出しました。

今、思う存分鍼灸が学べて実践させてもらえる環境にいることに大感謝し、これからも技術、知識を身につけながら、もうひとつ大きな自分へと成長していこう!と改めて決意しました。

貴重な学びの機会を経験させていただき、ありがとうございました。

2016年11月2日(水)

第7回東洋医学mini講座を終えて。

吉田綾乃です。

10/29(土)第7回目のミニ講座を開催しました。ほぼ満員の参加者の中、私の緊張感もmaxでの講義となりました。皆様ありがとうございました。ご興味頂きながら都合により参加出来なかった方々も多くいらっしゃり、東洋医学に興味を持っておられる方々が多い事が何より嬉しいです。

今回のテーマは、気象と身体の関係についてです。 スタッフ3人でテーマを決め始めた頃は、まだ蒸し暑く、秋の養生への興味も薄かったのですが、既に初冬の冷え込みです。秋から冬へのスピードも年々早まっているようです。とにかく間に合って一安心。

講義では、最初に橋本伸浩先生が、今年の気象状態を織り交ぜながら、気象と身体の関係について説明して下さいました。

今年5月にはインドで51℃の最高気温を観測したり、日本でも8月末迄の降水量が例年の1/10に満たず、最高気温も例年より1.9℃高かったりの猛暑続きの3ヶ月でした。一方で9月以降は、曇りや雨が増えて日照時間も短くなり、降水量が例年より30%もアップしたそうです。野菜の不作も致し方なしですよね。

このような気象変化が生み出す「気象病」のメカニズムを分かりやすく説明されました。 私も気象による交感神経と副交感神経の影響を始めて知り、自分の体調にも合点がいきました。

最後に、東洋医学での気象のとらえ方。これは、私にとって目から鱗でした。人間は、天と地の二つの気が合わさって、天地の間に生きている存在。天と地のバランスが乱れると身体のバランスも崩れてしまうのです。“天の気”とは五気、季節の変化、気候の事です。“地の気”は五味、食べ物の事です。

文明社会に生きていると、人間中心で世界が回っているような錯覚に陥ってしまいます。その事に、はたと気付かされた瞬間でした。

続いて、2番手は私です。難しかった!!! 東洋医学を全く知らない方への説明は、まず自分がどこまで深く理解出来ているか試される瞬間です。毎回ミニ講座の原稿作りは、自分の知識を固める事からスタートです。

私の講義は東洋医学の観点から気象と身体の関係について話しました。 六邪(風、暑、湿、燥、寒、火)が体調不良と大きく関わっている事をリウマチの症状を例に挙げながら説明したのですが、理解して頂けたでしょうか? 分からない事は来院された際に、いつでもご質問下さい。

3番目は、平野先生の養生法です。正気度が充実していると六邪の影響を受けにくい事、どうすればそんな人になれるのかを、大阪弁?豊岡弁?どこ弁?と思わせる言葉を交えながら、分かりやすく説明して下さいました。実は、平野先生の挿絵はかなりレベルが高く、配色が抜群です。毎回私の密かな楽しみです。

そして、ご参加の皆さんの正気度をチェックリストで確認しました。正気とは、抵抗力・免疫力の事です。さすがに満点の方はおられませんでしたが、10点中9点の高得点をたたき出された方がおられます。なんと、我が実千代先生! 参加者の中で最も正気度が充実しています。やはり、鍼のお陰でしょうか?

実千代先生には、毎回スタッフ3人の原稿チェックから当日の講義での説明フォローまで、辛抱強く付き合って頂いています。総監督とプレーヤーの二役です。感謝の一言です。ありがとうございます。まだまだ歩みは止めずに、次回へ向けて前進あるのみ。

皆様の次回のご参加を心よりお待ちしております。

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