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実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

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2017年12月22日(金)

落ち葉は残しながら…

吉田綾乃です。

紅葉の季節に京都大原へ行って来ました。そこはのどかな山里風景が広がり、田畑や小川、そして見頃の紅葉を眺めながらのお散歩ができます。自然の中を歩いていると肩の力を力が抜けてほっこり顔もほころびます(^ ^)

友人と一緒に寺院の縁側に座りながら庭園を眺めている時、友人がお茶の先生との笑い話を教えてくれました。

お茶会の準備を担当していた友人が、お寺のお庭の小道をキレイに掃き切った直後に、お茶の先生が一言、「落ち葉はそのまま残しておくのが趣があるのよ。こんなに綺麗に掃き切ったらダメよ」と…。そして、再び道に落ち葉を撒いたそうです。

納得です。確かに、その庭にも、縁側の隅に落ち葉の吹き溜まりがありました。雑然としているようですが、違和感なく落ち着くのです。

手入れし過ぎず自然と人間が共存していく事で調和を保っている。。。東洋医学にも通じるところがあります。

東洋医学は、人と自然を統一体と考えます。人間も自然も宇宙の要素であり、宇宙も自然も人体も同じ原則で動き、常に変化し続けていると考えます。

鍼治療は、身体のバランスの乱れをととのえようとする力を最大限に発揮させます。

お庭と人の身体…、今まではかけ離れた存在としか見えていなかったのですが、共通点を感じられるようになりました。

私も患者さんの治癒力に自然に働きかけられる鍼治療をしていきたいと思います。

2017年12月7日(木)

日本人は睡眠負債をためている??

こんにちは。橋本伸浩です。

12月9日に第10回東洋医学ミニ講座を実千代鍼灸院内で行います。あっという間に満員御礼に。ありがとうございます
今回は東洋医学の「血」についてお話します。普通「血」のことを「ち」といいますが、東洋医学では「けつ」と呼んでいます。

「血(けつ)」は睡眠とも関わりが非常に深いです。ミニ講座では私は東洋医学の立場から睡眠について話しますが、ここでは、最近言われている睡眠情報を少しご紹介します。

日本は世界中の国々と比べ、平日の平均睡眠時間が短いようです。フランス8.7時間、アメリカ7.5時間に対し日本6.5時間。しかも東京に限っていうと平日平均5.59時間しか睡眠が取れていないとのデータが出ています。東京の人は世界一働き者ですね(;´∀`)
睡眠時間が短いと肥満や糖尿病、高血圧や認知症のリスクが上がると報告されています。
睡眠は最低でも6時間は取ることが重要。しかし、長時間睡眠を取ればいいというわけでもなく、寝すぎても認知症リスクが高くなるとも言われています。

ともかく質のよい睡眠が日々の集中力を高くし元気に過ごす為には必須です。
質の高い睡眠の為には、寝室の快適な温度や湿度と、入眠90分前に入浴を行い入眠しやすい体温にすることが大切だと言われています。
人間は寝ている間、熱を放散します。その際身体の温度が高すぎたり、冷えていたりすると良質な睡眠を得られないとされています。

最近寒くなってから寝つきが悪くなった方はこの体温が睡眠に影響している可能性があるので、快適な環境を整え90分前入浴で良質な睡眠を取って、忙しい年末を元気にすごしていきましょう(^^)!!

2017年11月22日(水)

最近のマイブーム

平野真奈です。

最近、ハマっている事があります。
テレビの対談番組を録画し、1回目は無音で出演者の表情や雰囲気だけを見ます。
(大体の話の内容は、画面のテロップから把握します)
2回目は音を出して、実際何を話していたのか、表情と照らし合わせて見ていくのです。
すると、人の表情の変化がより細かく見えるんです。

テレビは話の内容によって、明るい効果音や暗い効果音をつけ、雰囲気を演出している為、本音を誤魔化している気がしてました。
でも表情、特に目はウソはつけませんね。

以前、研修の際に、蓮風先生の治療を受けさせていただき時、目をジッと見られ
「少し緊張しすぎていたのがマシにな ってきた」とおっしゃいました。
どうやら、緊張で目が泳いでいたのが少し落ち着いてきていたそうです。
自分でも少し研修に慣れて、色んな事を見学させていただけるようになってきていた時でした。

東洋医学は、入室した時からすでに診断は始まっています。
表情だけでなく動作や、発信される気なども診察の一つに入っています。
しんどい時は表情が曇り、かもし出している雰囲気も暗いですが、元気になってこられると明るい表情になり、オシャレになりどんどん変化していきます。

鍼治療後に、心身ともに“パッと”晴れ渡る鍼をしていきたいです。

2017年11月15日(水)

津液(しんえき)

吉田綾乃です。

先日、北辰会の勉強会に参加してきました。秋晴れの三連休最後の日にも拘らず、実技指導、講義を担当して下さった先生方、ありがとうございますm(_ _)m

そして、毎回遠方から勉強会に参加の先生方の熱心さにも自分自身も鼓舞されます。

今回は、『飲食』と『気・血・津液(しんえき)』についての講義でした。

人は食べ物から体内で身体に必要な気、血、津液を作り出します。その中でも皆さんには耳慣れない「津液」について、勉強してきた事を一部紹介します。

身体に必要な水分の事を東洋医学では総じて「津液」と言います。

津液は、「津」と「液」に分けられます。細かく言えば、「津」は脈外の皮膚や肌肉を潤し、栄養を補給します。「液」は、脈中に入り筋骨を潤して関節の動きを滑らかにし、脳や骨髄を栄養する働きがあります。

津液が滞りなく体を巡っていると、お肌プリプリ、足腰滑らかに動くという事です。まるで高級な化粧水のようです(^.^)

また津液は体温を一定に保つ為に重要な役目を持ちます。

例えば、夏、気温が高い時は、体温も上がります。そうすると、津液の一部である汗をかいて、体温下げようと働きます。一方、冬、気温が低い時は、体内にも冷えが生じ、冷えの元になる津液を尿として排出し、体温を上げようとしてくれます。(津液は陰なので、陰を出すと身体の陽気が高まるという陰陽理論です)

私はいつもお風呂上りに暑くて水分を摂りますが、最近、寝ている間にトイレに起きてしまいます。冷えですね~(~_~;)年齢がいくと、喉はカラカラになるものの下半身は冷えて頻尿になるという。。。。とほほ。。。

このように、津液は体温の調節、つまり陰陽のバランスを保つ大きな役割があります。

津液を体内でよりよく保つためには、睡眠、散歩、ストレスを溜めない、胃腸に負担をかけない事を特に気をつけて下さいね。

私も津液をよりよく保って、健康優良婦人を目指します。

2017年11月11日(土)

文化の秋♪

こんにちは!橋本伸浩です。

私は美術館めぐりが趣味です。今年の秋は関西中心に大注目の展覧会が目白押しとなっています。11月10日現在行われているものでオススメは、大エルミタージュ美術館展、北斎~富士を越えて、ボストン美術館の至宝展、正倉院展、国宝展です!

特にテレビや新聞などでもとりあげられていますが、今回、京都国立博物館で行われている特別展覧会「国宝」に感動しましたのですこし紹介させて頂きます(´∀`)

この特別展覧会「国宝」は京都国立博物館開館120周年を記念して、展示物がすべて国宝という至上稀に見る貴重な展覧会となっています。日本全国からよりすぐりの逸品が集結していて、どれもこれも本当にすばらしかったです。私個人としては縄文土器「深鉢形土器」と桜図壁貼付 長谷川久蔵筆がとくによかったです!

また京都国立博物館の旧本館と正門も重要文化財で片山東熊という、赤坂にある迎賓館(←これも国宝)など、明治時代に活躍した建築家が設計したもので見所です!
正門と旧本館を結ぶ線上にロダン作「考える人」もあり、展示会以外でも楽しめますよ!

このように「国宝」は、日本の歴史上重要なものばかり、その国宝のなかに実は東洋医学にまつわるものも、複数存在しており、特に「医心方」と呼ばれる書物は984年に丹波康頼という鍼灸師が朝廷に献上したものです。「医心方」は平安時代、中国から「素問」「霊枢」から抜粋改編したものですが、「素問」「霊枢」は原書がほとんど失われていて、歴史の中で改修されています。そのため「医心方」は「素問」「霊枢」の原書を現代に伝えるものとして、世界的に見ても医学史上非常に価値の高いものとなっています。

残念ながら今回の「国宝」展には「医心方」は出ていませんが、出品物すべてが歴史上の価値において大変重要なものとなっています。せっかくの機会ですのでみなさまも、是非足を運んでみてはいかかでしょうか?

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