様々な症状を東洋医学では次のような表現をします。
それぞれ簡単に説明しますので、徐々に慣れていってください。

1.気滞(きたい)・・・実証
| (病理) | 体内の気の流れが滞る状態。臓腑をはじめ、身体の各部で生じる。 長引くとお血、痛みが激しくなる、腫塊発生などがおこります。 |
| (症状) | 局部の脹痛(五十肩、頭痛など)、様々な痛み、イライラ。 |
| (原因) | 感情の抑うつ、飲食の不節、運動不足、捻挫や打撲など。 |
2.気逆(きぎゃく)・・・実証
| (病理) | 臓腑の気が正常に流れず、逆上して病気の原因となるもの。 |
| (症状) | 肺気上逆の時・・・喘息、咳 胃気上逆の時・・・悪心、嘔吐、しゃっくり、ゲップ 肝気上逆の時・・・頭痛、めまい、ひどいと突然昏倒、吐血 |
| (原因) | 主に、気逆は肺、胃、肝で起こりやすいので、それらの機能のバランスが崩れたとき発症。いずれも強烈なストレスがかかったときにおこりやすい。 |
3.気陥(きかん)・・・虚証
| (病理) | 正気(元気)が不足することにより、本来上昇させる機能(気の働き)が無力となり、下降してしまうこと。 |
| (症状) | めまい、息切れ、倦怠感、腹部の下垂脹満感、子宮下垂、脱肛、不正出血、血便、血尿(熱性でないもの)舌質淡白など |
| (原因) | 脾の気の作用のひとつに、昇発作用がありますが脾胃を極度に弱くするとおこりやすくなる。 |
4.気虚(ききょ)・・・虚証
| (病理) | 生体の元気が不足して現れる病症。 |
| (症状) | めまい、ふらつき、息切れ、話をしたがらない、倦怠感、自汗(汗がだらだら出て疲れる)、動くと症状が悪化する、舌質淡、脈弱など |
| (原因) | 過度な労働、過度な精神疲労、出産後、睡眠不足、栄養失調など。 |

1.お血(おけつ)・・・実証
| (病理) | 血液が体内で停滞するもの。血液の流れが一定の箇所で滞り経脈管内に停留したりする。 |
| (症状) | 肌膚、舌が青紫色、皮膚がカサカサする、局部の固定性の疼痛、月経血に塊が混ざる、鼡経部の痛み、舌裏の静脈の怒張(ふくらみ)が大きく濃いなど。 |
| (原因) | 気滞の状態が長期にわたって続いたとき、打撲。 |
2.血虚(けっきょ)・・・虚証
| (病理) | 血の不足により出現する病症。血に関係する臓腑は、肝、脾、心なので、それぞれの臓腑の血虚により症状も異なる。 |
| (症状) | めまい、目がかすむ、こむら返り、動悸、不眠、しびれ、月経量の減少または停止、顔面蒼白、耳殻白っぽい、唇は淡白、爪甲色淡白など。 |
| (原因) | 出産後、出血多量、栄養不良、血に関わる脾、肝、心を長きにわたり傷めたとき。 |
今後、コラムなどにも出てくるこれらの重要な用語の基礎を少しずつ学んでいってください。単独で症状が出てくるときもありますが、ほとんどの時は複雑に絡み合って出てきます。