東洋医学の豆知識

自分の身体を知る事

「寒証」「熱証」? 「虚証」「実証」?

分かり易い所から大きく分ければ、自分の体質、又は今の状態は「寒証」か「熱証」か?
そして「虚証」か「実証」か?のどちらかをまず知ってください。
これらは、治療方法は勿論の事、日常生活での飲食など、自分の身体のバランスを取る為に知っておいて頂きたい大切な情報だからです。
「はい」の数を数えておいてください。

虚証・・はい  実証・・いいえ

1 声は小さい方 はい・いいえ
2 多弁では無い はい・いいえ
3 休憩しないと次の動作に移れない はい・いいえ
4 動くと動悸がする はい・いいえ
5 長湯すると疲れるので出来ない はい・いいえ
6 汗をかいた後疲れる はい・いいえ
7 生理が終わったあと疲れる はい・いいえ
8 痩せている方 はい・いいえ
9 スケジュールをツメツメにする事は無い はい・いいえ
10 階段を少し上がると息切れする事がある はい・いいえ
11 賑やかな所は苦手 はい・いいえ
12 ストレス解消はワイワイ騒ぐより静かにしていたい はい・いいえ
13 イライラすることはあまりない はい・いいえ
14 指の爪の半月はあまり無い はい・いいえ
15 やる気がおこらない はい・いいえ
16 舌を思い切り出したら震えて静止出来にくい はい・いいえ

「虚」と「実」は身体の抵抗力(正気)の強弱と、病邪(邪気)の盛衰(盛んかどうか)により引き起こされます。つまり、虚は「正気の不足」、実は「邪気の有余」と捉えます。
簡単に言えば、全体的に「はい」が多い人は「虚証タイプ」で、正気の不足(虚弱体質)があり、「はい」の少ない人は「実証タイプ」で、比較的頑健な身体で無理が効くほうですが、何らかの邪気(病理産物)が有余(過剰)といえます。

そして、どちらかというと、実証タイプでストレス過剰、緊張の連続の人の方が「ガン」などにはなり易いともいえるのです。なぜなら、本人の性格なども関わりますが、実証の人は無理をしてしまいがちだからです。一病息災と言われるように自分は虚弱と思っている人の方が、自分の身体を守り、無理をせず長生きするのかもしれません。
いずれにしても、無理をしすぎると「実証」のひとも「虚証」にすぐ転化し、疲れやすく病気にかかり易くなってしまいます。細かく言えば、ほとんどの人は虚証と実証がこのように複雑に絡み合っているのです。

身体にあらわれたサインを見逃したり、ほっておく事が病に発展していきます。

実証の人は、ストレス過剰になり易いので、少食にして、良く運動をする事、また、自然など緑にふれたりして緊張を緩めリラックスすることが特に大切です。
虚証の人は、自分自身の自然治癒力を深く信じて、まず元気になると決めて身体をゆっくり鍛えていってください。

熱証・・はい  寒証・・いいえ

1 暑がり はい・いいえ
2 クーラーを好む はい・いいえ
3 口がよく渇く はい・いいえ
4 冷飲を好む はい・いいえ
5 便秘傾向 はい・いいえ
6 熱が出たら高くなる方 はい・いいえ
7 身体によく痒み症状がでる はい・いいえ
8 便の臭いがきつい方 はい・いいえ
9 口臭がする はい・いいえ
10 尿の色は黄色の方(朝以外) はい・いいえ
11 舌の色(特に舌の裏)は赤い はい・いいえ
12 冬でも薄着の方 はい・いいえ
13 顏がのぼせるほう はい・いいえ
14 シャンプーなど目に入ると充血し易い はい・いいえ
15 多汗の方 はい・いいえ
16 長湯するとすっきりするがのぼせるほう はい・いいえ
17 脈は速い方 はい・いいえ
18 手足は温かい方 はい・いいえ

身体全体が熱証の人、上半身だけ熱証の人(熱は上にいく性質があるので)、寒・熱が同時に存在するものなど、様々なタイプがありますが、一般に、「はい」が多かった人は「熱証」、少なかった人は「寒証」といえます。
その中でも、便秘(ころころ状)、口がよく渇いて冷飲を好む人、尿の色が1日中黄色の人、排泄物(痰・便・尿・膿・おりものなど)の色が濃く、臭いのきつい人はほとんど100パーセント熱証の人と言っていいでしょう。

熱証の人は自分の身体が熱なので、夏など暑い時期、暑い場所では、アトピーなどの熱性疾患などは症状が悪化しやすく、その時期は治癒しにくいといえます。
その上、身体に入ると熱になるような飲食を摂取すると、身体の熱が盛んになり、更に悪化します。
また、熱性の疾患は無いと思っている人でも、「熱証タイプ」の人は次に挙げるような熱になる飲食を取りすぎると、熱性疾患にかかりやすくなります。寒証はその逆さまです。

●熱になるもの・・・・ アルコール類(特に日本酒)
辛いもの(キムチ、カレー、とうがらしなど)
にんにく
油物(てんぷら、フライものなど)
甘い物(生クリームなど)
しょうがなど
●冷えるもの・・・・ 生もの(お寿司、さしみ、生野菜)
冷たいもの
くだものなど

身近なとこで、例を見てみましょう。例えば、お寿司屋さんでは必ず、ガリ(生姜)がおいてあります。お寿司は生ものですので身体を冷やします。そこで、バランスをとるために身体を温める生姜が置いてあるのです。
また、お肉を食べるときは、レタス、トマト、キャベツの千切りなど、生野菜を付けるのが一般的です。お肉は身体を温めますので、冷やす生野菜でバランスをとっているという事です。
ということから、基本的には、夏には身体を冷やす夏野菜(きゅうり、とまと、なす、レタスなど)を摂取し、冬には身体を温める根菜類(ごぼう、にんじん大根など)を取ることが理にかなっているといえます。