症例

2013年04月30日(火)

眼瞼痙攣(がんけんけいれん) [眼科疾患]

西宮市在住 48歳女性
主訴: 左側の眼瞼痙攣
初診日: 平成25年2月下旬

(現病歴)
2ヶ月前から主訴発症。当時、1日10時間以上のパソコン作業により、睡眠時間が乱れ、左の肩こりから両方のコメカミが締め付けられるようになる。
左眼瞼痙攣は、毎日1分程続き、多い日は3回から4回も起こり、頬まで痙攣するようになる。1年前の冬も多忙時、同症状がでていた。
パソコン作業も少なくなったにも関わらず、痙攣は治らず、睡眠障害も続いているため、同業者の紹介にて来院される。

(その他の症状)
・右の背中中央辺りから膝裏にかけてだるさがある。
・よく便秘をする。
・目がかすむ。
・3年間、毎朝1時間のウオーキングをして体調も良かったが、 以前からあった右の腰のだるさが悪化するようで中止する。
・約2年前から月経量が減少傾向になる。
・他覚的に下腿のむくみがある。

(主な体表観察)
舌診: 紅色 白膩苔 右舌辺と舌先の剥け。
脈診: 1息3至半、滑弦脈、脈幅やや少。
腹診: 心下から左脾募の緊張、右少腹急結、臍下不仁して腹張強。
原穴診: 全体的に左虚、右合谷と申脈実、左三陰交実。
背侯診: 左厥陰兪から心兪実、左肝兪から三焦兪持ち上がりの実。胞こう冷感。

(診断と治療)
上記の情報から、長年の無理などにより「腎の蔵」が弱っていたところ、長時間のパソコン作業などで過度に上部に気を昇らせた事で起こった眼瞼痙攣と診断。(腎の蔵は土台と考えれば、土台が弱ることにより、ストレス等で気のバランスが上部に偏り易くなる)

また、痙攣には様々な機序があるものの、基本的には、血液が筋肉を潤す事で、筋は正常に働きます。この場合、「気」が有余になり過ぎて、陰陽関係にある「血」が相対的に不足したことが原因ではないかと思われます。

よって、太衝の虚側に鍼をし、陰血を補う事で、昇った肝気を下げる方法をとりました。

(治療結果)
1回の治療で身体が緩み、眼瞼痙攣は消失。右の腰痛も9診目にはほとんど感じなくなる。左足がたまにつる事があるくらいになり、体調はよくなりました。

(考察)
一回の治療でこのように良くなった事は、驚く速さと思われるかもしれませんが、長時間のパソコンもやめられた事や、現在やめておられたウオーキングなどの再開なども功を奏したと思います。養生が良ければ鍼の効果は倍速になるためです。

1本の鍼治療で陰陽のバランスを取ることが、どれ程効果があるか実感して頂けたと思います。

症例検索



カテゴリーリスト

最近の記事

RSS1.0 RSS2.0 powered by a-blog

[ Login ]

spモード